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2024年03月01日(金曜日)
能登半島地震2か月、志賀町民「意識足りず」
元日に発生した能登半島地震は3月1日、発生から2か月を迎えます。
LuckyFM茨城放送の現地取材に対し、最大震度7を観測した石川県の志賀町の住民や職員が、2007年能登半島地震や2011年東日本大震災など全国の事例を踏まえた大きな地震災害への意識が足りなかったことを口にしました。
富来地区の海沿いに住む50代の女性は水道水が飲めず、いまも給水所に通います。ポータブル電源、懐中電灯の用意や高台避難の準備はしていたものの「太平洋側で地震が多く、日本海側で、ここ数年、奥能登で大きい地震が来たので、志賀町には来ないだろうし、大丈夫だろうと思ってしまった。今、他人事ではなくなった」と話しました。代田地内に住む女性職員も、目に涙を浮かべながら「地震があっても自分の中では他人事だった。地震直後は、避難グッズの用意について家族と話すなどしたが、その時の自分を反省している」と話しました。一方、自宅が全壊し車も使えない20代の男性は「3・11の教訓は活かされていない。避難所でも、水道電気の普及など対応が遅く、腹立たしい」などと行政への不満を口にしました。志賀町総務課の清水泰成課長補佐は「今後、何をすべきかはこれから。回答は見つからない。」としました。
現状、家や仕事がなくなった人など被災者の生活再建には石川県や国の財政支援も頼らざるを得ず完全復旧へ出口の見えない日々が続きます。