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2024年02月26日(月曜日)

デザインで地域づくりを考える 「デザインセレクション」受賞者と審査員

茨城県内の優れたデザインを選ぶ「いばらきデザインセレクション」の受賞者とともに地域づくりを考えるトークセッションが2月18日、水戸市で開かれ、審査を務めたデザインの専門家らが受賞者にインタビューしながら、意見交換しました。 

いばらきデザインセレクションは、毎年、県内の優れたデザインを選定しています。さしま茶を生産する古河市の吉田茶園は、既存の商品のリブランディングに取り組み、パッケージ、包装紙を新たにデザインして大賞に次ぐ知事選定に選ばれました。手がけたデザイナーで「デザインディーエイチ」代表の龜田敦さんは「コロナ禍だった中で商店を盛り上げようということがあって、この先も相当困るだろうと思ったことがきっかけとなった」と話しました。

また、霞ケ浦のエリア観光をテーマにしたかすみがうら市の冊子やポスターなどもデザインセレクションで選定されています。手がけたデザイナーで、「ターバン」代表、岩田博嗣さんは「行政にも『何もないですよね、何もない土地ですよね』というテーマを受け入れてくれる度量が大きかったので、考えが一致した」と話しました。

デザインセレクションで審査を務めた、ひたちなか市出身のクリエイティブ・プロデューサー、川又俊明さんは「茨城は多様性のある地域。それぞれの地域の個性を表現できたらいい」と話しました。

同じく、水戸市出身で、茨城国体のメダルのデザインを手掛けた、ビジュアルアーティストのミック・イタヤさんは「表現するにあたっては、環境の影響は否定できない。そこでなければ生まれないという感覚はすごく大きい」と話しました。「ここには何にもない」と言わず、目の前のものを豊かと認め、活用することが好循環を生むと指摘していました。

トークセッションは過去にデザインセレクションの選定実績などを持つデザインの専門学校「リリー文化デザイナー学院」が学生向けに主催しました。

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