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スマート農業に理解を 坂東でセミナー 作業の省力化
ITを活用したスマート農業による農作業の省力化についての取り組みや研究などについて広く紹介する「スマート農業セミナーin坂東」が9日、坂東市の岩井公民館で開かれました。茨城県の坂東地域農業改良普及センターの主催で、農家や農業関連団体などおよそ40人が参加しました。セミナーでは、センターの職員が、
作物の生育状況に応じて肥料の投下量を自動調整する「可変施肥」の技術など、スマート農業の技術の効果を発表しました。様々な分野でICTを活用する施策の
実現に向けて歩みを進める日本社会ですが、農業分野ではIT化やロボット化を実施するスマート農業の重要度が増しています。講師を務めた坂東農業改良普及センターの四宮一隆さんはスマート農業のこれまでに触れながら「どの技術も作業の省力化などには効率的だが、コスト高にならないようにすることが重要だ。既存の技術も含めた検討が必要」と述べました。
野菜の大産地の坂東市では、県の坂東農業改良普及センターが自動化に向けた相談を受け付けています。これからの取り組みについては「圃場内移動といった、実証段階のものが実装されればさらに進むと考えている。技術が確立されれば実現の可能性が高くなる」と話していました。講演では、スマート農業での有機栽培米への活用の可能性にも触れ、水田に雑草の繁殖を防ぐ「アイガモロボ」の導入も紹介していました。