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2024年02月07日(水曜日)
水戸京成百貨店元社長 詐欺罪で起訴 コロナ助成金不正
コロナ禍の雇用対策で支給される国の雇用調整助成金をだまし取ったとして、水戸地検は2月7日、水戸京成百貨店の元社長・齋藤貢容疑者を詐欺の罪で水戸地裁に起訴し、 発表しました。また、片岡卓也・元総務部長も詐欺の罪で在宅起訴しました。いずれの認否も明らかにしていません。
起訴状などによりますと、齋藤容疑者は水戸京成百貨店で社長を務めていた2020年8月、百貨店の401人の従業員の休業日数を水増ししてうその内容の申請書を茨城労働局に申請し、国から雇用調整助成金およそ1億3300万円を不正に受給したとされます。齋藤容疑者とともに、片岡・元総務部長も在宅で起訴され、3人の従業員も2人と共謀するなど、水戸京成百貨店はコロナ助成金の不正受給に組織的に関与していました。水戸地検は、片岡・元総務部長について、任意で事情を聴いていました。そして、今回の起訴に当たって、水戸京成百貨店の503人の従業員のうち、齋藤容疑者らによる、401人分の休業日数の水増しを裏付けたということです。
水戸京成百貨店の元社長が、新型コロナ対策で国が設けた助成金をだまし取ったとして逮捕された事件をめぐっては、おととし11月ごろ、茨城労働局が査察を行い、県警は1月、 齋藤容疑者を逮捕していました。