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2024年02月07日(水曜日)
コロナ助成金不正 別に6200万を詐取か水戸京成百貨店の元社長再逮捕
水戸京成百貨店の元社長が、新型コロナ対策で国が設けた助成金をだまし取ったとして逮捕された事件で、別の期間にも補助金およそ6200万円をだまし取っていた疑いが強まり、詐欺の疑いで2月7日、茨城県警に再逮捕されました。
再逮捕されたのは、水戸京成百貨店の元社長・齋藤貢容疑者・66歳です。齋藤元社長は、新型コロナ対策で国が設けた助成金が支給される支援事業で、4年前の4月から5月にかけて1億3300万円をだましとったとして逮捕されましたが、これとは別に、従業員らと共謀し、実際には休業していない期間に休業したとうその申請を出して、4年前の6月から7月までの間に助成金およそ6200万円をだましとったとして、詐欺の疑いが持たれています。警察は捜査に支障をきたすとして、齋藤元社長の認否や犯行時の役割を明らかにしていません。
水戸京成百貨店が不正に受給した国の助成金は、新型コロナで打撃を受けた事業者を支援するもので、助成を受けるには売り上げや従業員の休業状況などの資料を労働局、もしくはハローワークに提出する必要がありますが、この休業状況を偽って、助成金の支給を受けていたものです。百貨店の内部調査では3億600万円あまりを不正に受給していましたが、警察が現時点で確認した不正受給額は合わせておよそ1億9500万円近く、水増しの額は合わせておよそ4580万円ということです。
警察は8日、齋藤元社長を追送検する方針です。