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2024年02月02日(金曜日)

原電 原子炉建屋内で火花 外部影響なし

日本原子力発電は、2月2日、東海第二原発にある原子炉建屋の電線管付近で火花と焦げ跡が見つかったと発表しました。発生した箇所は管理区域の中ですが、いまのところ、放射性物質の漏洩といった環境への影響などはないということです。

原電によりますと、2月2日午前10時すぎ、東海第二原発・原子炉建屋2階にある原子炉の水を浄化させる目的で冷却水を送るポンプが置かれた部屋で、作業員が蛍光灯のスイッチを入れたところ、天井付近から、一瞬、火花が出たということです。電線管に2センチほどの穴が見つかり、天井に焦げ跡も見つかりました。消防が原因を調べているということです。

(写真提供3枚:日本原子力発電株式会社)

蛍光灯は2020年に交換したものでしたが、電線管は稼働初期の1978年から使っていたものでした。作業員は、ポンプの置かれた部屋で、安全性向上を目指して溶接で設置した金属サポート器具が機能しているかを確認していました。再稼働を目指し、その工期にある東海第二原発では、去年(2023年)小さな火災が4度発生し、事業者の原電が、県や東海村などから厳重注意を受けています。

稼働開始から40年以上が経過しており、金居田秀二副所長は「今回は、これまでの事象とは少し傾向の異なる事象。原因調査の結果を踏まえて再発防止を進める」などと説明しました。

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