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2024年01月24日(水曜日)
東大発の宇宙ベンチャー企業がつくば進出
国内初の、水を燃料とした小型人工衛星向け推進機を開発・製造しつくば市内に拠点を進出させる東京大学発の宇宙ベンチャー企業に対し、茨城県が企業立地を促進する補助金の提供を決め、1月24日、大井川知事から事業計画の認定証が贈られました。
補助金を受ける企業は、千葉県柏市の東京大学柏の葉キャンパス小泉宏之研究室が発祥で2020年にベンチャーで創業したPale Blue社です。つくば市上河原崎地区にある1900平方メートルの敷地内に16億円を投じて生産開発拠点を構える計画で茨城県がおよそ1億5000万円を補助します。
Pale Blue社の浅川純代表32才は「いまの推進機の主な燃料はキセノンやヒドラジンなど安全性と入手性とコストすべてを満たすものはない。小型衛星の利活用を拡大し宇宙ゴミを減らすために水を燃料とした推進機、モビリティが必要」などと事業の方向性を語りました。
認定証を手渡した大井川知事は「宇宙空間を水で推進する夢のような話。衛星はなくてはならない。絵に描いたようなベンチャー、期待は大きい。沢山雇用し、税金を納めてください。ゆくゆく、本社を移してくださったらささやかな補助金を出します。出来ることは全面的に応援します。」などと激励しました。
Pale Blue社はつくば市に建設を計画する拠点で、2025年8月の操業開始を目指し27人の雇用を見込むということです。