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2024年01月22日(月曜日)
風力発電訓練施設、開業セレモニー
風力発電の保守点検などに従事する人の総合訓練施設が神栖市の鹿島臨海工業地帯に完成し、1月22日、関係者およそ100人が出席して開業セレモニーが開かれました。
完成させたのは、神栖市南浜に本社がある「ウインド・パワー・グループ」です。眼下に太平洋が見渡せる場所に近い3900平方メートルの敷地内に5億円をかけて高所作業訓練用の「はしご」や洋上水中訓練用の「プール」、そして、座学で研修する部屋などを整備しました。経済産業省の補助を活用しています。風力発電の国際業界団体「GWO」認定のプールが備わる国内初の施設です。
挨拶で小松崎衛社長は洋上と陸上の風力発電の将来性を踏まえて「人材育成や雇用、地域活性化に寄与するものと考える」と述べました。
地元選出の来賓、額賀福志郎衆議院議長は、「風力発電は、2050年には全体の3分の1を調達するくらいになる。政府としても、2030年には26%前後まで割合を上げる」との見通しを示しました。
立地自治体・神栖市の石田進市長は「日本には、保守点検の人材が不足している。訓練施設は鹿島港の洋上風力発電の起爆剤となる。洋上風力発電は2026年に鹿島港、26年に銚子で始まり、新たな観光資源として、地域の宝にしたい」などと話しました。
施設は、現在プレオープン期間中で正式開業は、4月の予定です訓練内容は、応急措置や火災予知、高所作業、海上で生存する方法など5教科です。「ウインド・パワー・グループ」では、訓練施設を通じて、風力発電へ貢献する人材を年間およそ1000人育成する方針です。