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プログラミングの情報教育充実へキックオフ 出前授業 つくばサイエンス高校で
高校生のプログラミングに関する情報教育を充実させようと、日本計算工学会による出前授業がこのほど、県立つくばサイエンス高校で行われました。
(講義)「この数値モデルを使って、たとえば、ここの区分に発生するモーメント、動くときに発生してしまうモーメントを計算して、それと同じものをここのPCSのところにるを入力する、これを動かすと動作が安定化するだろうということで試しています」
プログラミング教育とは、コンピューターの技術を学び、筋道を立てた考え方や創造力を身につけるための教育で、高校でも必修化されています。県教育委員会はデジタル社会で活躍できるIT人材を育成しようと、10月、日本計算工学会と連携協定を結び、つくばサイエンス高校でキックオフの出前授業を行ったものです。ロボット、情報、建築、化学生物、4つの分野の研究者を講師に迎え、1年生80人がそれぞれ興味のある講義を2コマづつ受講しました。このうち、ロボット分野の講師は「ロボットの制御には計算力学が導入でき、すべての工学の基礎はプログラミングだ」と解説しました。
1年生の熱田なづさんは「科学技術の触りだが、触りからちょっと深いところを知ることができ、これからの学びに進む意欲が持てるようになった。選択した「ロボットの授業」だけでなく「情報の授業」を受け、行列の計算を学んだ。まだ十分には学んでないが、聴いてみようかなと思った」
日本計算工学会の磯部大吾郎会長は「理系離れがかなり叫ばれているが、その要因は本物を知らないからではないかという話を県教委としている。プログラミング教育の先の先にどういう世界が待っているのかを子どもたちに見せて刺激になれば。運がよければ理系離れを防ぐことになれば」
日本計算工学会では、県内の学校が希望すれば、情報教育に関する出前授業を行ったり動画コンテンツを配信したりすることが可能だということです。生徒たちは研究の第一人者から新たな学びを得ることができます。