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2023年12月13日(水曜日)

国内初黒トリュフ人工栽培、商品目指す

茨城県つくば市の森林総合研究所と岐阜県美濃市にある岐阜県森林研究は、高級キノコの黒トリュフの人工栽培に国内で初めて成功したと発表しました。担当者は「短期間で安定的に栽培できる技術を確立したい」と話し、商品として国内で流通させることを目指します。

岐阜県森林研究所の水谷和人主任専門研究員によりますと、トリュフは、生きた樹木の根に共生して養分を取り入れるものの仲間で、マツタケと同様に人工栽培が難しいと言われてきました。国内で流通しているトリュフはヨーロッパなどからの輸入品です。

こうした中、2016年、国内で自生している黒トリュフ「アジアクロセイヨウショウロ」の菌をコナラの苗木の根に付けて試験地に植え、自生地の環境に近づける工夫をしました。そして、今年10月、地表面にキノコ2個、合わせて50グラムほどが発生しているのを確認し、苗木に付けた菌と遺伝的に同一であることが判明したということです。(共同)

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