JCOに被害補償要求か　茨城・車突入、臨界事故で

日立市役所前広場と東海村役場に12月6日、車が突入した事件で、逮捕された53歳の男が、村内の核燃料加工会社JCOに対し、1999年の臨界事故の直後に金銭補償を求める書類を提出していたとみられることが会社の話で分かりました。

JCOは事故の影響による経済的損失への補償をしていますが、提出された書類は村役場への建造物損壊の疑いで逮捕された日立市の自称運転手益子泰容疑者53歳と同じ名義でした。

捜査関係者によりますと、益子容疑者は「臨界事故が原因で体調不良になった」「村と市に恨みがあった」といった内容の話をしたということです。

JCOによりますと、2016年から19年にも同じ名前を名乗る人物から「臨界事故で被ばくしたから補償をしてほしい」などと訴える電話が合わせて5回あり、この時期は補償に応じなかったということです。（共同）