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東海村、原発重大事故時の避難経由所公表
東海第二原発再稼働に向けた広域避難計画の策定に関し立地自治体の東海村は、重大事故時に住民を避難させる際に大規模拠点を設定しターミナル方式を進めるための避難経由所を公表しました。取手市の取手競輪場、守谷市の常総運動公園、つくばみらい市の伊奈庁舎の3か所です。
これは、12月6日開かれた村議会の一般質問で村民生活部の池田洋平部長が最大会派「新政とうかい」の吉田充宏議員の質問にこたえたものです。池田部長は、答弁のなかで、準備の整った避難先に村民を振り分ける拠点「避難経由所」について、取手市の取手競輪場、守谷市の常総運動公園、つくばみらい市の伊奈庁舎を設定するとしたうえで、さらに調整を進めるとしました。避難車両から降りることなくドライブスルー方式の採用を検討するとしました。
吉田議員の質問は、避難先に到着できない恐れもある職員のマンパワー不足の懸念にも及び、池田部長は災害が発生し避難が必要になった段階から自衛隊や電気事業者などの人員派遣を求めるほか避難所運営については、民間警備会社と応援協定を結ぶ方向で調整するなどと述べました。
一方、年内の広域避難計画の策定へ必要な防災会議の日程は示しませんでした。