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個別計画できるまで再稼働しない請願 否決
東海村議会の原子力問題調査特別委員会は、12月4日、県北の住民団体が求めた「誰ひとりとして取り残さない個別避難計画が出来るまでは再稼働を認めない決議の採択」の請願を審議し、採決の結果賛成少数で否決しました。
ひたちなか市や東海村などの住民でつくる団体「未来への風 いちから」が、提出していたもので、災害対策基本法で、高齢者や障がい者など要配慮者の個別避難計画の策定が努力義務とされる中、東海村で個別避難計画の策定が必要とされる87人のうち、25人しか策定が済んでいないとしています。
請願に賛成とする議員は討論で、「福島第一原発の事故では多くの人が取り残され、命を落としている。こうしたことを繰り返してはならず、ひとりで過ごす高齢者の避難は困難」と述べました。
請願の採択に反対した議員は討論で、「広域避難計画ができれば逃げ遅れのリスクは低くなる。誰ひとり取り残さないためにも避難訓練で検証・改善すべき」などと述べました。
病気で欠席した委員長と代行した副委員長を除く14人で採決の結果、賛成したのは光風会の2人と無所属3人のあわせて5人でした。