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2023年11月30日(木曜日)

大子町の観光果樹園でO157検出の食中毒

大子町の観光果樹園で試食で提供された「りんご」を食べた12人から腸管出血性大腸菌O157が検出される食中毒が発生しました。県が、11月29日の夜記者会見で明らかにしたもので、3人が入院中、このうち、2人は集中治療室にいるということです。

県保健医療部生活衛生課のまとめによりますと、大子町小生瀬の「豊田りんご園」で11月5日の正午から午後3時の間に器具でカットされた「りんご」を試食した47人のうち12人が腹痛や発熱、下痢、血便などの症状を訴え、翌日の6日から、医療機関を受診するなどしています。患者12人のうち、3人がいまも入院中で、特に70代の女性と6才の男の子の2人が集中治療室にいるということです。

県衛生研究所が検体などを調べた結果、患者3人と無症状の従業員1人から腸管出血性大腸菌O157が検出されたため、県は、このりんご園を原因とする食中毒と断定しました。

りんご園は、食品衛生法の営業禁止の対象外ですが、県は、試食の自粛や消毒・殺菌などを文書で行政指導したということです。O157が検出される食中毒は、今シーズン、茨城県内で初めてで観光果樹園に限ってはこれまであまり例がないということです。

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