夫婦殺傷、懲役27年確定へ　茨城、ベトナム実習生の男

最高裁第2小法廷は、2019年に八千代町で夫婦を殺傷したとして殺人などの罪に問われたベトナム国籍の農業実習生グエン・ディン・ハイ被告25歳側の上告を破棄する決定をしました。決定は11月15日付です。懲役27年とした一審、二審判決が確定します。被告側は無罪を主張していました。

判決によりますと、ハイ被告は、2019年8月24日未明、八千代町の住宅に侵入し、大里功さん当時76歳の胸などを包丁で複数回突き刺して殺害し、70代の妻の首などを刺して重傷を追わせました。

一審水戸地裁判決は、現場に残されていた複数の足跡などが、被告のものと一致するとした捜査機関の鑑定結果は信用できると判断し、「同じ寮の農業実習生が真犯人だ」とした被告側の主張を退けた東京高裁判決も支持しました。（共同）