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2023年10月05日(木曜日)
上半期の茨城県の倒産 件数、額とも増加
9月までの上半期の茨城県の倒産は、コロナ禍の資金繰り支援が終わったところに物価や人件費の上昇が重なり、件数、額ともに、前の年の同じ期より2割あまり増えたことが帝国データバンクのまとめでわかりました。
それによりますと、9月までの半年間の茨城県の倒産件数は74件と、前の年の同じ時期にくらべ13件、率にして21%増えました。また、負債総額は148億6100万円と、 前の年の同じ時期にくらべ29億円、率にして24%増えました。年度の上半期としては、9年ぶりに70件を超え、また、4か月連続で前の年の同じ月の件数を超えました。
帝国データバンク水戸支店では、コロナ禍の資金繰り支援が終わったところに物価や人件費の上昇が重なるなど悪い材料が重なったと要因を説明しました。今後については、新型コロナ禍に借りた融資の返済期限が迫る過剰債務を抱えている企業が多く、原材料や物価の高騰などで資金調達が追い付かないケースが増えるとみられ、資金繰り負担に耐えられない中小企業の淘汰が一気に進む恐れがあるなどと不安材料を示しました。