ニュース

2023年09月12日(火曜日)

茨城県救急医学会 コロナ禍の救急意見交換 医師、看護師、救急隊、老人福祉施設など

もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて考えたことはありますか。

そのことを前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取組はアドバンス・ケア・プランニング=ACPと呼ばれています。

第47回茨城県救急医学会が、このほど、水戸市の県メディカルセンタ―で開かれ、コロナ禍の救急医療とともにACPについての報告がありました。このうちシンポジウムには、県内の医師、看護師、救急隊員、老人福祉施設のスタッフが登壇し、救急現場と介護施設の連携について意見交換がされました。

県医師会によりますと、コロナ禍が長引き、茨城県内はもちろん全国的に高齢者施設からの救急車の出動要請が増え続けています。しかし、症状の程度や終末期の蘇生希望の有無によって、適切な医療機関に搬送するまでに時間がかかるケースがあるということです。意見交換会の場では特に、終末期の医療やケアをどのレベルで希望するかを話し合うACPについて、高齢者本人の意思確認ができるうちに家族にまで理解を広げる必要性などが話されました。救急医学会は、コロナ禍のためここ3年オンラインで開催していて、今年は4年ぶりに会場とオンラインのハイブリッド開催になり、合わせて400人以上が参加しました。

新着記事一覧