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2023年08月07日(月曜日)
「溺れない水泳」子どもたちが「ディプロマ」を学ぶ
子どもたちの夏休みが続いていますが、オランダの幼少期からの着衣泳「ディプロマ」の考え方を取り入れ、海や川の事故から命を守る泳ぎ方を教える特別なプログラムが、水戸市の幼稚園で行われています。
水戸市のリリー幼稚園で開かれているプログラムで、幼稚園の園児が実践するのは服を着た状態で泳ぐ着衣水泳・着衣泳で、オランダで「ディプロマ」と呼ぶ技術です。速く、美しく泳ぐために習う日本の水泳と異なり、河川や運河、水路に囲まれたオランダでは溺れないために子どもたちが習い、国家資格を取得することもできます。
着衣泳では、海や川に転落したり遊泳中に沖に流されたりした場合、衣服を着たまま泳ごうとすると水の抵抗や服の重さですぐに体力を消耗するため、無理に泳がず服の浮力を使って浮いて待つ背浮きを教わります。「ディプロマ」では背浮きのほかに、服を着たり、ビーチサンダルを履いたりして泳ぐ技術も実践します。子どもたちは「ディプロマ」の技術で、水難事故から命を守る方法を学んでいるということです。