水戸市の茨城大学「地域未来共創学環」新設 56年ぶりの新組織

起業家精神をもった人材を育成し、新たなビジネスで地域課題の解決を図ろうと、茨城大学は7月18日、56年ぶに新組織「地域未来共創学環」を設置すると、正式に発表しました。

来年4月に開設される「地域未来共創学環」は学部と同じ位置づけで、「地域ビジネスデザインプログラム」と、「地域創生データサイエンスプログラム」の2つを開設します。新たなビジネスで、人口や事業所の減少を食い止めることなどが狙いです。「データサイエンス」というデジタルを扱うデータ技術を学んだあと、具体的な経営課題の解決をテーマに、地域の企業や自治体などで学生が実際に働きながら学びます。IT社会が求める人材の育成も視野に入れ、40人を募集します。茨城大学の太田寛行学長は「文理横断的なカリキュラムを組合わせれば、学生のスキルや視野が広がる。また、企業や自治体にも変化がもたらされる」とコメントし、社会的課題を解決する力を身に付け、起業家精神をもった人材育成を目指すということです。国内の地方大学では、少子化が進む中で高等教育をめぐる競争が激しくなっています。