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2023年07月03日(月曜日)
路線価公表…茨城県内は31年ぶり上昇
相続税や贈与税の算定基準となる路線価が7月3日発表され、茨城県では、前の年より0・4%上がりました。
TX沿線の需要増大で公示地価が上がった影響から、上昇は、1992年以来31年ぶりです。路線価は、主要道路に面した土地の価格を国税庁が毎年1月1日を基準に評価しているもので、1平方メートルあたりの額であらわされます。
水戸税務署によりますと、茨城県内で最も路線価が高かったのは、つくば市吾妻のつくばエクスプレスつくば駅の駅前広場の31万円で、前の年より5・1%上がりました。次いで、水戸市宮町の水戸駅北口ロータリーが22万円で、2年ぶりに横ばいとなりました。そして、3位は、守谷市中央の守谷駅西口ロータリーが19万円で、前の年より11・8%上がりました。これは、現在の手法で計算を始めた1992年以降、茨城県内では2番目の伸び率でした。茨城県内にある8つの税務署で、それぞれ最も高い路線価を前の年と比較してみますと、上昇したのは、守谷市とつくば市、ひたちなか市の3つの地点、横ばいが水戸市、古河市、日立市、鹿嶋市の4つの地点、下落が筑西市の1地点でした。調査した不動産鑑定士によりますと、東京に近いTX沿線の需要増大で公示地価が上がった影響が路線価にもあらわれているなどとしました。