茨城県内で急増の金属盗被害 県警、チラシ配布で対応強化呼びかけ

金属製品が盗まれる被害で、茨城県が全国最多となっていることを受け、茨城県警は、不正に入手した金属の転売を防ぐため、金属類を買い取るリサイクル業者に対し、盗品と疑われる場合、警察に通報するよう促すとともにチラシを配って対応を求めています。

茨城県内では今年、金属価格の高騰が続く中、5月末までに金属製品が盗まれる被害が906件発生しています。去年の同じ時期を301件上回って全国最多と被害は急増し、県南・県西地域での発生が目立ちます。また、人通りが少ない場所に作られることから太陽光発電所のケーブルなどは被害の対象になりやすく、県警は、盗難に備えてセンサーの導入など対策の強化を呼びかけています。

被害防止の強化策として、不正に入手した金属の転売を防ぐため、金属類を買い取るリサイクル業者に対し、身分証の確認を徹底するとともに、帳簿に取引内容を記載するように呼びかけるチラシを配布し、捜査体制の強化にもつなげたい考えです。