茨城県、TX県内延伸公募意見から、土浦に決定

東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶTX・つくばエクスプレスの県内延伸を検討していた茨城県は6月23日、土浦方面の常磐線土浦駅との接続とすることを正式に決定しました。

公募した意見を精査した結果、ほかに筑波山、水戸、茨城空港の三つの延伸案がありましたが、第三者委員会の答申通りとなりました。あわせて、茨城空港方面についても、土浦方面延伸が実現後、状況が変われば改めて議論することになりました。

5月30日まで進められた一般からの意見公募は283の個人・団体から複数の意見を含めて540件が寄せられました。このうち、2023年3月に第三者委員会が示した土浦方面延伸に「賛成」とする意見が全体の4割から5割と一番多かったということです。反対に、県内延伸そのものに「反対」とする意見も1割から2割ありました。県では、今後、土浦方面であっても赤字とされる採算と実現可能性を高めるための調査、検討、沿線開発、需要喚起が最大の課題としました。

政府の交通政策審議会に対し、2028年までに諮問されるよう東京、埼玉、千葉の各都県と事業者のTXへの調整を進め、2050年の実現を目指します。