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2023年06月21日(水曜日)
虎塚古墳50周年 古代いきいきと描きPR 考古学イラストレーター さかいひろこさん
幾何学文様の彩色壁画で知られる国指定史跡のひたちなか市の虎塚古墳が9月、古墳の発見から50周年を迎えます。こうした中、ひたちなか市出身で石岡市に住む考古学イラストレーター、さかいひろこさんが50周年をPRしようと、自らのイラストで古代をいきいきと描きながら、様々な取り組みを展開しています。
虎塚古墳を紹介するフリーペーパーや、50周年を記念した手描き看板の掲示。壁画の文様をあしらったミサンガやストラップなどのグッズ制作。そして、さらなる企画も展開したいと意欲的です。本業のイラストを生かしたPRは、虎塚古墳のそばで育ったさかいさんが、より多くの人たちに、虎塚古墳への関心を深めてもらい、訪れてもらおうという取り組みです。
虎塚古墳は、1400年前の7世紀初めごろに造られたとされる前方後円墳で、1973年に石室で彩色壁画を発見しました。保存状態がよく、丸や三角形の文様などが色鮮やかに描かれています。
取り組みの1つ、フリーペーパーは「古墳DO(ドゥー)」という名前で、創刊号は3月に発行しました。表紙はさかいさんが漫画で、彩色壁画が発見された1973年9月12日の様子を描いています。また、フリーペーパーの裏表紙には「古墳スケッチブック」と題した読み物を通して、古墳の基礎知識を紹介しています。さかいさんはこれまでにも虎塚古墳を学ぶ体験講座の講師を務めていて、今後はこれまでの経験を活かしながら、市民に積極的に公開してきた歴史を紹介する予定です。
「虎塚古墳」50周年に向けた取り組みは、さかいさんだけにとどまらず、大学生が虎塚をイメージしたカレーを創作し、販売する動きなど、広がりを見せていて、さかいさんもさらなる企画を展開したいと意欲的です。