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2023年05月15日(月曜日)
大苗植栽で下刈り軽減へ 石岡で現地検討会
茨城森林管理署が、夏の酷暑や急傾斜地での下刈り作業の軽減が期待される、大苗の植栽効果を確かめようという現地検討会を石岡市で開きました。
この日は、通常の苗より背が高い大苗などを植樹しました。雑草などを取り除く「下刈り」は林業の従事者の重い負担となっています。新たに苗を植林する際、数年は苗木の成長を妨げないような下刈り作業が必要です。大苗を植えれば、周辺では日照が減って、下草が繁茂しにくい状況も期待できます。
森林所有者の高齢化、経費の負担増などを背景に、従事者には植栽から下刈りまでの初期費用も重くのしかかります。
森林所有者の高齢化や、経費や労力の負担を理由に、木材を伐採後に再び造林、林ができない地域が増加する中で、林業経営のコスト改善にも期待の声が挙がっていました。