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2023年05月12日(金曜日)
結城酒造 火災から1年 酒蔵復活へ 新酒の仕込みも
老舗の結城市の酒蔵・結城酒造が火災となって5月11日で1年でした。
当時、多くの地域の仲間が寄り添って大きな力となりました。今は更地になっている結城酒造の敷地ですが、再び同じ場所で酒造りがしたいと、会社は長い再建の道のりを1歩ずつ、歩みつづけています。鎮火後、被災を免れた冷蔵庫に残っていた代表銘柄の結ゆいは、支援者の購入が相次ぎました。
結城酒造の火災では、作業中にボイラーから出た火が燃え移り、江戸時代に建てられた国の登録有形文化財の2棟の蔵のほか、住まいも焼けましたが、寄り添ってくれたのは、地域の仲間たちで、当時、ほかの酒蔵のメンバーなど、関係のあった人たちが、率先してがれきの片付けなどに取り組みました。火災はかなりの衝撃で、新しい酒蔵を再建するには時間もお金もかかる状況が続いていますが、結城酒造の「杜氏」を務める妻の美智子さんが、北海道東川町の「三千櫻酒造」で、支援を受けながら結城酒造の新酒を仕込み、4月には火災後初めて造った新酒を出荷しました。
結城になくてはならない存在として、地元に愛され、酒造りを取り組む結城酒造の再建が続いています。