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2023年05月02日(火曜日)
水戸芸術館 コロナ禍の高校吹奏楽を舞台化 水戸市民会館のオープニングを祝う
水戸芸術館は、芸術館に隣接して7月にオープンする水戸市民会館と連携した記念事業で、コロナ禍での高校吹奏楽部の物語を舞台化し、水戸市民会館のオープニングを祝うと発表しました。
今年度の事業計画を発表する記者会見で明らかにしたもので、7月13日からの5日間、水戸市民会館で計画されています。物語は、コロナ禍でも決してあきらめず、自分たちの音楽を作り出そうと挑戦を続けた若者たちの健闘を描く内容で、タイトルは「ファンファーレ」です。原作は吹奏楽作家のオザワ部長が描いた『吹奏楽部バンザイ』で、コロナ禍の2020年、定期演奏会を成功させた札幌白石高校、部員12人で56年ぶりの全国大会出場を果たした山形県立鶴岡工業高校など、全国5校の吹奏楽部の活動を描いたオムニバス・ノンフィクションです。
今回はこのうち、水戸女子高等学校吹奏楽部をモデルにした部分を描く展開となります。脚本は、水戸芸術館で舞台部門の芸術監督も務めた井上桂さんです。
吹奏楽部の女子生徒役はオーディションで選ばれ、舞台のクライマックスのシーンでは、現役の高校吹奏楽部による生演奏も実現するということです。
水戸芸術館はアートプロジェクトでも市民会館と連携します。朝顔の苗植えや人々の記録や記憶を通して水戸の生活風景を考えるアーカイブの取り組みなど、市民参加できるメニューが用意されています。