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2023年04月22日(土曜日)
「ニュースなニューズ」 水戸市長選 現新一騎打ち 現市政の継続か刷新か
4年に一度行われる統一地方選挙。茨城県内では6の市町村で首長選挙が、15の市町村で議会議員選挙が告示されました。
このうち、市長選挙は水戸、日立、取手の3つの市で行われています。
水戸市長選挙には現新2人が立候補し、現市政の継続か刷新か。一騎打ちの選挙戦となっています。届け出順に、新人で元県議の大内久美子さんと、現職で4期目を目指す高橋靖さんの2人です。現市政の継続か転換か。また、人口減少対策、7月にオープンする新しい市民会館の活用方法など中心市街地の活性化策、子育て支援政策などで論戦が交わされています。
大内さんは水戸市長選挙には2回目の挑戦です。共産党の推薦を受け、「明るい水戸市をつくる会」から無所属で立候補しました。住民の福祉や医療の充実を訴えるほか、東海第2原発の再稼働反対を重点政策にしています。
大内さん「命・暮らし・福祉・教育優先の市民のための市政をつくる。初めての女性市長として働かせてほしい。小学生も給食費を無料化にし、2歳までの保育料の軽減と無料化、18歳までの国民健康保険税の無料、医療費は無料。3つのことを取り組んでの市の予算は1200億円、その1.5%でできる」
また、高齢者福祉に関しては、安くて便利な乗り合いタクシーを実現させることで高齢者の外出を支援することや、補聴器購入のための補助制度を設けることを挙げました。
現職の高橋さんは2011年から水戸市長を3期務めました。保育所の定員を大幅に増やし、待機児童を減らしたことや町中の交流拠点を活用したにぎわいの創出など水戸市長としての実績をアピールし、引き続き公約実現に向けて全力を尽くすと訴えました。
高橋さん「来年以降はさらに行財政改革を進めて財源を生み出し、小学生の給食の無償化を進め、保育料の第2子以降の無償化のため、段階的に取り組みたい。ハード、ソフト両面からの育の充実を図って、水戸市から心身ともに健全な子供たちを育み、世に送り出していく文教都市・水戸の役割と責任を果たしたい」
告示前の公開討論会では、2氏が新しい市民会館の活用方法などを巡って意見を交わしました。
大内さん「68億円でできる計画だった。コンパクトに使いやすく、市有地でというのが本当の見直しだったと思う。出来上がって、1日100万円の維持経費がかかる、こういう税金投入はやめるべきだと言い続けてきた」
高橋さん「水戸市の弱点であるコンベンション機能の強化、水戸市のポテンシャルである芸術文化の振興、水戸市の課題である中心市街地の活性化などに向け、場所と機能を考えて立地した」
水戸市民「赤塚駅周辺の道路が混んで道路が狭い」「子どもの子育て政策に関心がある」「福祉にがんばってほしい」「交通の便がよくなったらいい」「観光が栄えてほしい」
子育てしやすい環境の整備、観光や賑わいの拠点づくり、また、交通手段や道路整備を望む声が聞かれました。
人口減少を止めるべく、なにを優先的に取り組むのか、新しい市長の本気度が試されています。