国に22万円賠償命令　東日本入管の暴行訴訟

牛久市の東日本入国管理センターで2019年、職員から取り押さえられた際に暴行され、違法な隔離処分を受けたなどとして、トルコ出身でクルド人のデニズさんが国におよそ1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は4月20日、22万円の支払いを命じました。

訴状によりますと、デニズさんは難民認定の申請が認められず、2017年2月からセンターに収容されました。2019年1月、向精神薬を出すよう求めたのを職員に断られ、ストレスから大声を出したということです。この際、複数の職員が取り押さえ、後ろ手に手錠をかけ両腕を強く締め上げたり、顎の下を親指で突き上げたりしたと主張していました。東京地裁判決は、職員が男性の顎の下を親指で強く押したことなど一部の行為を違法と判断しました。（共同）