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2023年04月05日(水曜日)
茨城県内の倒産 2020年度を底に増加へ
茨城県内の企業の倒産は2020年度を底に増加に転じていることが、帝国データバンク水戸支店のまとめでわかりました。それによりますと、過去最少だった2020年度は、倒産件数が110件、負債総額は84億円あまりでしたが、2年後の2022年度は、倒産件数が9件増えて119件で負債総額が4倍近くにあたる297億2800万円にのぼっていました。
主な要因では、7割が販売不振で倒産件数のうち、新型コロナ関連倒産が半分近くの58件ありました。一方、養鶏業の3件など負債額10億円以上の5件が県内全体の負債総額を押し上げていました。
帝国データバンク水戸支店では、「新型コロナにかわって、物価高などが倒産動向を左右するとみられる。コロナ禍の無利子無担保融資の返済が本格化することから業績回復が遅れる企業や価格転嫁が難しい中小零細企業には厳しい状況になる」などと今後の倒産動向を注視する必要性を示しています。