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2023年04月02日(日曜日)
「霞ケ浦キャビア」をブランドに グルメのお披露目
茨城県は、新たな特産品としてブランド化が進む「霞ヶ浦キャビア」を、東京都内でお披露目しました。
通常のキャビアより塩分が少なく、食材本来の味を楽しめることが売りで、茨城県は県産キャビアを新たなブランド品として育てています。この日は東京・京橋のフランス料理店「シェ・イノ」で「霞ケ浦キャビア」を使った料理を披露しました。
監修した総料理長の古賀純二シェフは「塩分濃度は低く、ほかの料理との相性がいい」と話しました。
お披露目では、パンケーキとヤリイカに盛り合わせたキャビア、バターで蒸して焼いたキャビアのほか、最高級ランクの常陸牛ステーキなどキャビアと茨城県産の食材をふんだんに生かし、高級感の強いメニューが紹介されました。
茨城県の川野辺誠・水産振興課長は「低塩分、フレッシュさとうまみを増すことをコンセプトにしてきた」と説明しました。
輸入キャビアは、保存のため塩分濃度は4%程度ですが、「霞ケ浦キャビア」の塩分濃度は2.5%以下となっていて、塩分を抑えることで「うま味が増す」ということです。霞ケ浦の内水面漁業は、ワカサギやシラウオなどの漁獲量が減少しています。大井川知事はあいさつで「安定した漁業資源を育てることに変わらないと、持続可能な漁業は実現できない」と述べました。
試食した雑誌の編集者は「手ごろな価格でキャビアを楽しめるようになれば、人気がより高まるのではないか」などと話していました。今後は国産キャビアで先行する宮崎県を追いかけます。チョウザメからキャビアが採れるまでには7年から8年かかるということで、ブランド化の発展に向けた課題は収益の確保となります。