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2023年03月24日(金曜日)

龍ケ崎市「道の駅」は公共物販なしで実施

数年間建設工事が延期されている牛久沼東岸の「道の駅」について、龍ケ崎市は、一部事業を削除し、1周20キロの牛久沼トレイルランの拠点作りを加えて事業を実施する方針を発表しました。これは、3月24日、市議会の全員協議会で萩原勇市長が示したものです。

龍ケ崎市まちの魅力創造課などによりますと、龍ケ崎市の「道の駅」構想は、物販・飲食、道路や地域の情報発信、防災機能などを備えたものを国道6号の牛久沼東岸に建設することで、2017年2月に基本計画がまとまっていました。事業費は、当初、17億1000万円でしたが、軟弱な地盤が見つかって工事が延期され去年(2022年)就任した萩原市長らが「再検証」した結果、護岸工事や上下水道、物価上昇分などを加え8億5000万円増の25億6000万円必要と判明しました。去年(2022年)冬に行った市民アンケートでは、道の駅が「必要ない」との回答が半数を超えた一方、牛久沼の水辺を活かした賑わい作りが必要と考える市民もアンケート回答者の半分を占めていました。

それを踏まえ、龍ケ崎市は公共の物販・飲食施設の整備などにかかるおよそ8億5400万円を削減して1周20キロの牛久沼トレイルランの拠点作りを加え、道の駅整備事業を実施する方針を決定しました。説明を受けた龍ケ崎市議会の全員協議会からは、経済波及効果を得られないのではないか、などの反対論が出ました。

萩原市長は、終了後、国の補助金が4億8000万円あることも踏まえ、龍ケ崎市を含めた5市1町を巡る牛久沼1周20キロのトレイル構想を国や県とともに前に進めることを明らかにしました。龍ケ崎市の道の駅は2025年度に護岸工事を開始し2028年度の開業を目指すということです。

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