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2023年02月20日(月曜日)

いま注目「未利用魚」 福岡の若手経営者講演

食べるとおいしいのに、訳があって市場にあまり出回らない「未利用魚」が、水産資源の有効活用の面から注目されています。福岡県で販路拡大に取り組む若手経営者が このほど、鉾田市を訪れ、講演しました。

講演したのは5年前、未利用魚を加工して販売する会社「ベンナーズ」を福岡市で立ち上げた、井口剛志さんです。カンパチの若い魚「ネリゴ」やイシモチである「シログチ」など、毎月、その時々の魚を加工した商品を、定額制で全国の会員に届けています。商品はパックから出してすぐ食べられるように味付けされていて、マリネや魚のオイル煮など、さまざまな料理が楽しめます。

福岡県の玄界灘は豊かな漁場ですが、井口さんによると、取った魚の3割ほどが未利用魚になっています。井口さんは漁師から直接、未利用魚を買い取っています。仕入れた未利用魚は鮮度を保ち加工されます。最近では、全国展開する外食チェーンから、未利用魚を使ったメニュー開発を依頼されました。また、未利用魚の利用を拡大する回転ずしチェーンにも注目しています。

未利用魚をめぐっては、茨城県内でも、学校給食や外食向けの加工品を開発する動きがあります。資源の有効活用などの点から、水産庁も補助金制度を通して利用を後押ししています。

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