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2023年02月01日(水曜日)
東海村議会特別委員会 再度の原発視察検討へ
東海第2原発の再稼働問題です。東海村議会は2月1日の特別委員会で、原子炉圧力容器の劣化を確認するために再度、原発を視察する審議を追加するかどうかなどについて、検討することを決めました。
東海村の原子力問題調査特別委員会は、原電が再稼働方針を示した東海第2原発について、山田修村長から村議会の判断などを求められた際に議論しています。圧力容器は燃料や制御棒が入る原子炉の中心部ですが、運転に伴う核分裂で長年に渡り中性子を浴びていると段々と脆くなり、原子炉の中心が万が一壊れては大変なため、どの程度脆くなっているかを確かめるための試験を定期的に行っていて、強度を測っています。40年の延長の認可の際にはコンクリートのコア抜きなど、さらに厳しい「特別点検」が行われます。
特別委員会は去年8月から5か月かけて、東海第2原発の視察や、賛否両方の見解を踏まえた専門家の意見聴取を進め、2月1日は、追加で調査や議論すべき項目の洗い出しを進めました。そして、原子炉圧力容器の劣化を確認するために再度、 原発を視察するかどうか、また、広域避難計画案をどう評価するかなどの項目が挙がりました。
特別委員会は、来月(3月)の会合で、再稼働の判断に向けてこれらの項目を審議に追加するかどうか、検討することになりました。