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2023年01月31日(火曜日)

循環器内科の医師派遣 鹿嶋市に昭和大学

 

昭和大学、茨城県、鹿嶋市は1月31日、連携協定を結び、医師の数が少ない鹿嶋市に、昭和大学が心臓の循環器内科の2人の医師を、派遣することになりました。

 

 

人口10万人あたり、86・6人と全国で最も医者の数が少ない鹿行地域では医師の確保が急務です。昭和大学はすでに、茨城県とともに、学生に奨学金を貸与し、卒業後、県内の医療機関での勤務を義務づける医学部の「地域枠」の拡大を進めています。今回の連携協定では、今後5年間で、茨城県から4418万円、鹿嶋市から8832万円の運営費の寄付を受けるかわりに、医者が足りない、鹿嶋市の小山記念病院に、心臓の循環器内科の常勤医師2人を派遣し、講座も開設、地域医療の研究も行います。

大井川知事は「限られた時間で適切な治療を行えるようにするため、鹿行地域でしっかりと土日や夜間の救急要請に対応することができるようにすることが我々の悲願だった。土日を含む24時間体制の整備が進めば、地域住民の大変な安心材料なるのではないか。」

鹿嶋市の田口伸一市長は「緊急時の医療へのアクセスの良さは町の魅力向上にもつながる。明るく心豊かに暮らせる鹿島の実現に直結する。」

昭和大学の小口勝司理事長は「地域における医療の向上も学問の中に入ってくる。理解が深い医師を育てるのも私どもの使命。」

茨城県は、国が2019年に数値化した医師の充足度を示す「医師偏在指標」が全国で低い水準にとどまっており、医師不足の解消に向け、茨城県は、医師を目指す大学生に奨学金を貸与し、卒業後、県内の医療機関での勤務を義務づける医学部の「地域枠」の拡大を進めるなど、医師をもっと多くする対策を進めています。

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