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2023年01月24日(火曜日)
茨城県内の倒産企業 10年で3番目に少ない 負債総額は10年で3番目に多く
去年の茨城県内の倒産件数はここ10年間では3番目に少なかった一方、負債総額は3番目に多かったことが、民間の信用調査会社「帝国データバンク」のまとめで分かりました。
帝国データバンクによりますと、県内で去年、1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は118件でした。一方で、負債総額は327億8200万円と、前の年より218億8200万円増えました。負債総額が10億円以上の倒産は6件と、前の年より5件増えました。帝国データバンクは「新型コロナの経済対策『ゼロゼロ融資』が効果を発揮し、去年の倒産件数は少なかったものの、コロナ対策の融資を受けて頑張ってきた中小企業の中には融資を背景に借入金が増えるケースもあり、事業継続を断念する例もあった」と分析しました。さらに「物価高や急激な円安が、コロナで疲弊した経済に追い打ちをかけ、企業には厳しい状況が続いている」としています。日本経済を取り巻く環境が大きく変わり、コロナとの向き合い方も変わりつつある今、企業の支援のあり方が問われています。