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2022年12月24日(土曜日)
JAの施設にサッカー場完成 竣工式 水戸
JA茨城県中央会が水戸市に所有するJAグループ茨城教育センターの敷地に、「人工芝のサッカーグラウンド」が完成し、12月24日、竣工式が行われました。
人工芝のサッカーグラウンドの名称は「JAいばらきスポーツパーク・IFAフットボールセンター」です。スポーツを基軸に、人が集い、新たなコミュニティーが形成される拠点を作ろうと、JAグループ茨城と茨城県サッカー協会の共同プロジェクトによって、7億3000万円の工事費をかけて進められてきました。
きょうは、関係者や地元地域の住民、子どもたちが集まって竣工式が行われ、テープカットに先立ち、JA茨城県中央会の八木岡努会長は。
「お陰様で素晴らしい施設が完成した。JAは農業と地域社会に根ざした組織として社会的役割を誠実に果たしていくこと、茨城県サッカー協会はスポーツ文化の発展と心身の健全な発達に寄与することをそれぞれの使命としているが、その使命がここを起点として大きく前進していけるのではないか」とあいさつしました。茨城県サッカー協会の大和田健会長は「新しく開設された素晴らしいピッチで、次のワールドカップでカタール大会以上の成績を築き上げられるよう、協会が一丸となって築き上げていることが大事な要素」とあいさつしました。施設のメインとなるグラウンドは長さ100メートル余り、幅が70メートル近くあり、ロングパイルと呼ばれる長目の人工芝が全面に張られ、大人用と少年用のグラウンドを使ってサッカーができます。
夜間でも楽しめるような照明設備、研修室や食堂や宿泊棟が備えられた更衣室やシャワールームがついた既存施設が併設され、誰でも利用ができるように気配りがされています。
「映像分析プラットフォーム」も設置され、人工知能・AIカメラを駆使した瞬時の試合分析が可能です。来年1月4日には予約もスタートし、来年の年末には女子学生の大会も計画されています。茨城県内で、大会を開催するような本格的なサッカー場は、県南や鹿行に多く、サッカー界としては県北部、中央地域の振興が課題になっていました。
サッカー場の完成について、JA茨城県中央会の寺山正史専務に聴きました。
(立派なサッカー場ができましたが、今のお気持ちを)
関係者の協力で2年足らずで、こういうグランドができることは自分でも予想もしてなかったし、感無量。ここからワールドカップで活躍する子供たちが出てくるっていうことを想像して行くとワクワクする。
(JAいばらきスポーツパークの概要を簡単に)
人工芝に、天然素材のヤシの実のようなものなどを入れ、乾燥するように仕上げた。夏もグラウンドの温度が上がらないようなスペック。AI搭載のカメラを持っていて、選手の行動を測ることができる。トレーニング効果と効率を上げることにも役に立つ。
(宿泊できる建物が併設されている)
宿泊で160人が収容でき、研修で300人ぐらいの研修は出来るような会議室がある。150人が一緒に食事をとれる食堂を備えた。台風19号で国田地区が水害に見舞われたときに、500人が避難した。水戸市と災害協定を結び、避難施設のひとつに。グランドを作る前から、地域における拠点としても活用していただいている。
(本格オープンは4月、予約のスタートはいつから)
1月4日からプレオープンが始まり、サッカー協会が管理しているので、申し込みをいただければ。これまでに高校生の夏合宿などでも使っていただいたので、JA茨城教育センターに申し込んでいただければ。スポーツばかりじゃなく活用を広げていきたい。
(大会の開催計画は)
中学生の大会の予定はだいぶ入っている。3月には大学の合宿が決まっている。プレオープンでは、活用した結果、どこに課題があるのかも調査して改善をしていきたい。
(都道府県のサッカー協会とJAの連携は他県にはない取り組みと聴くが、地域社会にどう根ざしていくのか)
強いスポーツ選手を作るには良いものを食べていくことが必要。そういう点では、農業県・茨城の食材をどんどん食べていただきたい。それが強いスポーツ選手を作るということにつながり、もっと良い効果が現れてくるのではないか。
(JAの中にいらっしゃる食のプロの人材も大きな強みになるのか)
JAでは「勝つために食べろ」というスローガンも打ち出している。強くなるためには食べないと駄目。バスケットの茨城ロボッツにも試合終了後すぐに食べる「補食」という考えを取り入れ、タンパク質を採ってもらっている。「おにぎり」が一番いいという話を聞いているが、食とスポーツをうまくコラボさせて発信して行きたい。
(JA教育センターの稼働率上昇へサッカーコート整備事業が決め手になるか)
期待をしている。さらなる地域貢献につなげていきたい。このサッカーグランドで子供達が一生懸命練習して、世界を目指しワールドカップを目指し、日本代表の上位進出、もしくは世界一を目指せるような選手が育っていって欲しい、それが本当に夢。