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2022年12月19日(月曜日)

有機肥料で土づくりを 水戸市でセミナー 

農薬などに頼らない「有機農業」を広めようという、有機資材活用促進セミナーが、水戸市で開かれました。家畜の「堆肥」や、植物を土にすきこんで肥料にする「緑肥」などの「有機資材」を活用し、農薬を減らすことを提案しようと、JA水戸が開きました。政府が物価高騰対策の一環として、化学肥料の使用量を減らした生産者に肥料価格の一部を支援する仕組みを導入する方針が打ち出されるなか、セミナーの会場には生産者など100人近くが詰めかけました。

 

 

あいさつする、JA茨城県中央会の八木岡努会長は「オーガニックであったり有機栽培。今日のようなセミナーで紹介する課題はなかなか誰かが種まきをしてきちんと育てていかない、増えていかない。有機農畜産物の生産の最先端の鍵を目指せる茨城県を目指し、共に考えていく機会にして参りたい」と話しました。

つくば市にある農研機構中日本農業研究センターで、化学肥料に代わって「緑肥」を利用した土づくりなどを研究する唐澤敏彦氏が講演し、「緑肥」には、根が下層に伸びて水はけを良くし、線虫や病害、雑草の抑制に効果があると紹介しました。

 

 

さらに、有機農業を実践する生産者で、つくば市に住む、いばらき有機農業技術研究会会長の松岡尚孝さんが虫をよせつけずにどれだけの野菜を収穫できたのか、その成果を紹介しました。

ウクライナ情勢などを受けた肥料価格の高騰の生産者の経営への影響を緩和しようと、国が価格上昇分の7割を補てんする
事業が進む中、参加した生産者らは「自分たちでも色々取り組めるようなことが多々あるかな」「いろんな試験の結果などから違いとかも分かってきたのでよかった」などと話していました。

JAは生産者のコストの低減を目指すことを含め、セミナーを継続して開催する考えです。

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