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2022年12月16日(金曜日)

茨城県ヤングケアラー実態調査 小6の9.6% 中高生の4%前後 「世話をしている家族がいる」回答

茨城県が家族の世話や家事などを日常的に行っているヤングケアラーの課題や要望を把握しようと初めて行った実態調査で、県内の小学6年生の9.6%、中学生と高校生の4%前後が「世話をしている家族がいる」と回答したことが判りました。

この調査は今年4月から7月にかけて、県内の小学6年生の1割と、中学生、高校生の全員あわせておよそ15万5000人を対象に行われました。その結果、「世話をしている家族がいる」と回答したのは、小学6年生の9.6%、中学生の4.5%、全日制高校生の3.6%、定時制高校生の9.4%でした。世話をしている相手は、小学6年生、中学生、高校生とも「きょうだい」が最も多く、小学生で6割、中高生で5割ほどでした。また、兄弟の世話の内容を聞いたところ、食事の準備や掃除、洗濯などの家事が多くなっていました。さらに、世話のために「やりたいけどできていないこと」を聞いたところ、小学生、中高生ともに「特にない」と回答した人が最も多く、次いで「自分の時間が取れない」「友達と遊ぶことができない」「睡眠が十分に取れない」「宿題や勉強の時間が取れない」といった答えが多くありました。

県福祉政策課は今回の実態調査の結果をケアラーやヤングケアラーへの支援策を検討する推進計画に反映させるとしています。

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