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2022年12月14日(水曜日)

茨城県議選 自民現有割れ 投票率過去最低

 

茨城県議会議員選挙は11日に投票が行われ、自民党は立候補した45人のうち、現職10人が落選しました。自民党は35議席となりましたが、自民党茨城県連の関係者は無所属の当選者から複数が自民党入りする可能性を示唆しました。自民党幹部も「選挙後に自民に参加する方もいるので、現有議席は確保できるのではないか」と強調しました。党勢拡大を目指した立憲民主党は現有の2議席を維持し、日本維新の会と「つくば・市民ネットワーク」は県議会で初の1議席を獲得しました。公明党は4議席、国民民主党は3議席、共産党は1議席、無所属は15議席でした。投票率は38.54%で、過去最低だった前回の選挙をさらに3.32ポイント下回りました。地域経済をどう活性化させるのか、政府が来年夏以降の再稼働を目指すとした東海第2原発の再稼働の是非、つくばエクスプレスの延伸などが争点でしたが、県民の関心は高まりませんでした。

 

定数6の水戸市・城里町選挙区は、保守系の2人の現職と3人の新人が自民党の支持層の票を奪い合うという保守分裂の構図でしたが、保守系の現職は議席を守り、新人の当選は1人でした。当選した無所属新人の木本信太郎氏は「4期15年水戸市議会議員として地道な活動をさせていただき、もしかしたら、今までの地道な活動を評価いただき、訴えた政策がご理解頂けたのではないか」と話しました。

 

 

保守系以外では、公明党、立憲民主党、共産党がそれぞれ、現有の1議席を守り、立憲民主党現職の玉造順一氏は2回目の当選を決めました。玉造氏は「2期目ということで勤められるということは本当に幸せなことであり、しっかりと皆さんから託された気持ちをステージを実現していきたいという新たな決意で気が引き締まる思い」と述べました。

 

 

つくば市選挙区は定数5に対し、現職2人に加え、公明党と無所属、「つくば・市民ネットワーク」の新人が当選しました。公明党新人の山本美和氏は初めての当選です。「皆さまが色々な苦しみや悲しみを思わなくて良い社会を作っていきたい。県と市、国の連携のパイプ役として力を発揮し、素のままにこれからもしっかり頑張って参りたい」と述べました。

 

 

「つくば・市民ネットワーク」新人の宇野信子氏も初めての当選です。「市民ネットがコツコツやってきたことを市民の皆さんが見ていてくれた。問題を解決するにも、市民から『期待してます』という声がたくさん寄せられた。選挙中の活動だけではなく、普段の活動が認められたと思う」と述べました。

 

 

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