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2022年11月14日(月曜日)
水戸の新しい市民会館、竣工式
水戸市の中心市街地で建設が進んでいた新しい市民会館が完成し、11月13日、竣工式が行われました。新しい市民会館は、県内最大の2000席の大ホール「グロービスホール」と、中小のホール、会議室、展示室などを備えた地下2階、地上4階建ての建物です。
設計は、建築界のノーベル賞といわれるアメリカの「プリツカー賞」を受賞した伊東豊雄さんの事務所などが担当しました。基本設計の遅れなどから、当初、去年4月だった開館が大きくずれ込みましたが、ようやく建物が完成し、来年7月2日に開館します。竣工式で高橋靖市長は「心の豊かさはお金に勘定できない」と述べました。
市民会館の総事業費はおよそ192億円で、市は周辺の水戸芸術館や、京成百貨店をあわせて賑わいづくりの拠点と位置付け、「MITORIO(ミトリオ)」という愛称をつけました。来年12月には「G7広島サミット」に伴う内務・安全担当大臣会合の会場にもなる予定です。収入の柱は貸し施設の使用料で、ホールなどの稼働率をどう確保していくかが運営の鍵となります。
市役所の隣にあった前の水戸市民会館は11年半前の東日本大震災後の耐震診断で「大規模な地震で倒壊する可能性が高い」とされたため、水戸市は、中心市街地である泉町の再開発事業として建て替えを決めたものです。