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2022年10月24日(月曜日)
明秀日立の野球部監督契約問題で記者会見 金沢監督とは24年秋以降も契約継続
明秀学園日立高校の野球部監督契約問題で、学校法人明秀学園は10月21日、理事会を開いて、現在の金沢成奉監督との契約を2年後の2024年9月以降も継続することを決めました。また、大野健二理事長は混乱を招いた責任を取って辞任しました。これは、明秀学園が緊急の記者会見を開いて発表したものです。
金沢監督は10年前の2012年、業務委託の形で明秀学園日立高校の野球部監督に就任し、今年の春夏連続を含め、この5年間で野球部を3回甲子園に導いたほか、プロ野球で活躍するDeNAの細川成也選手、巨人の増田陸選手などを育てました。
学校によりますと、大野理事長は今年6月、少子化の影響で生徒が今後集まりにくくなり、学校経営が厳しくなるとの理由から、金沢監督に現在の契約が満了する2年後の2024年8月をもって新たな契約は結ばない方針を伝えました。ほかの7人の理事には事前に相談がありませんでした。
一方で、野球部のOBや保護者などで作る金沢監督の後援会は21日午前、およそ3000通の署名を添えて監督の任期継続を求める嘆願書を学校に提出しました。
21日午後の定例理事会では、大野理事長が、冒頭、「新聞報道やSNSにより多大な混乱を招いた」として理事長と理事の辞任を表明して退席し、その後、7人の理事が「監督は大変重要な存在である」として満場一致で、金沢監督との契約を2024年9月以降も継続することを決定したということです。
新たに就任した小野勝久理事長は「生徒、保護者、教職員への対応を丁寧に行い、安定した状態を早く作る」と話しました。
(写真:小野勝久理事長)