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2022年09月30日(金曜日)
臨界事故から23年 東海村職員らが黙とう
作業員2人が死亡、1人が重症、周辺住民600人以上が被ばくした、東海村のウラン燃料加工会社JCOの臨界事故から9月30日で23年となり、東海村の役場では職員が黙とうを捧げました。
臨界事故は、23年前の1999年9月30日、原子力発電所で使われるウラン燃料を作っていたJCO東海事業所で、不正な手順でウラン燃料を作ったため、核分裂反応が連続して起こる「臨界」という現象が発生したものです。この事故で作業員2人が死亡し、1人が重症。周辺住民などおよそ660人が被ばくしました。
東海村には日本原子力発電の東海第2原発があり、11年前の東日本大震災で運転が停止されていますが、日本原電が再稼働を目指しています。東海村役場は再稼働の前程となる避難計画の作成を準備していて、10月18日には、原子力事故を想定した守谷市などへの避難訓練を行う予定です。しかし、一度に多くの村民を避難させる現実的な避難計画づくりは難しく、大きな課題となっています。