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2022年06月13日(月曜日)
東海村議会調査特別委員会…福島第一原発視察を見送り
日本原電東海第二原子力発電所の再稼働に関する請願を審議している東海村議会の原子力問題調査特別委員会は6月13日、東京電力福島第一原子力発電所の視察を見送ることを決めました。
東海村議会は、2022年3月、東海第二原発の再稼働に必要な広域避難計画の早期策定を求める請願と意見書を賛成多数で可決しました。そして、再稼働については、賛成反対あわせて4つの請願の審議が続いています。
13日の調査特別委員会では、請願の審議の過程で、事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所を視察すべきという意見が出ました。視察すべきとした議員は「事故が起きた街の惨憺たる状況をじかに見るべきだ。自分が住んでいたところに戻れない人や、戻っても何もできない人が多い。審議ではその状況を踏まえるべきだ」と主張しました。
一方、視察に反対した議員は「ビデオ動画などを視聴するだけで充分。いまは、東海第二原発の安全対策を見る方が大事だ。」と述べました。
そして、採決の結果、東京電力福島第一原発の視察に賛成する議員は、16人中4人で、視察は見送られることになりました。