2021年09月21日(火曜日)

霞ヶ浦のワカサギ不漁 県が原因探る

霞ヶ浦の風物詩といえば「ワカサギ」ですが、漁獲量の減少が続き、去年は最盛期の35分の1に落ち込んだというこ

とです。

地元の漁協などからの要望を受け、茨城県は年度内に不漁の原因をまとめる考えですが、複雑な要因が重なって不

漁につながっている と見られ、難しい作業が続いています。

ワカサギの漁獲量が最も多かったのは今から56年前の1965年で、その後、水揚げは減少、去年は73トンに落ち込み

ました。

最盛期の35分の1の水準です。

特に落ち込みが激しいのが霞ケ浦を構成する湖の1つ、北浦で、おととしの漁獲量はわずか1トンでした。

ここ5年、北浦の漁獲量は1ケタ台を低迷しています。

行方市のきたうら広域漁業協同組合は8月、農業用水や工業用水を確保するため、利根川との合流点にある「常陸

川水門」を管理する国土交通省に対し、農業用水の需要が減る冬場に水門を柔軟に開閉し、湖の水位を下げたり、

浅瀬や藻場を作ったりするように求めました。

「常陸川水門」の完成で、海とつながっていた北浦が、ダムのような状態に変化して湖の水位が上昇、ワカサギが

産卵に使う浅瀬が減ったのではないか、としています。

7月には、きたうら広域漁業協同組合など5つの漁協が大井川知事に対し、ワカサギの不漁の原因を探ってほしいと

いう内容の要望書を提出しています。

これに対し、茨城県は9月までに「最近は夏の水温が高い」とする中間報告をまとめました。

さらに、水質の調査も進めることにしていますが、なかには「様々な複合要因が重なって不漁につながっているの

では」とする見方もあり、原因究明に向け、難しい作業が続いているということです。