2022年10月04日(火曜日)

精神疾患の実娘殺害 母親に懲役5年

今年4月、那珂市で精神疾患を抱える娘を首をひもで絞めて殺したとして、殺人の罪に問われている母親の裁判員裁判で、水戸地裁は10月4日、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。

那珂市の無職、山田史子被告69歳は、今年4月13日、那珂市の自宅で長女のめぐみさん46歳の鼻と口をラップで覆い、首をひもで絞めて窒息死させたとして、殺人の罪に問われていました。

4日の裁判員裁判の判決で、水戸地裁の小川賢司裁判長は「頼れる近親者がいない中で、精神疾患を抱える被害者の面倒を長年見てきた苦労に同情の余地はある。」と述べました。

一方で被害者が、介護が必要な状態になってから、わずか4、5日間で犯行に及んでおり、「被害者の命を自らの手で奪うという最悪の選択をする前に、医療機関を受診させたり、自ら福祉施設に相談したりするなど、取りうる手段は幾らでもあった。」と指摘し、懲役5年を言い渡しました。

裁判で検察側は懲役8年を求刑し、弁護側は「被告は精神的に追い込まれ誰かに相談することを考えられなくなっていた」と述べ、執行猶予付きの判決を求めていました。