2022年08月23日(火曜日)

筑波メディカルセンター病院 緩和ケア家族控室 募った改装資金で改修

 

がんなどの疾患による痛みや精神的な苦痛を和らげる緩和ケアでは、家族などとの対話が重要だとされ、コロナ禍で精神的な影響が懸念されていますが、つくば市の筑波メディカルセンター病院がこのほど、インターネットのクラウドファンディングで募った資金で、緩和ケア病棟の家族控室の改修を行いました。

筑波メディカルセンター病院の病室は20あってすべて個室です。家族控室は2つ設けられていましたが、備品はテーブルとソファのみ、無機質で圧迫感がありました。緩和ケアを受けている患者の家族らが病棟内でくつろぎ、患者と対話しながら少しでも、生活の質の改善につながればと、改装資金をインターネットで募るクラウドファンディングを行いました。目標の350万円を大きく上回る1300万円があつまり、改装資金に充てたということです。

家族控室の改修は、市内のNPO法人や筑波大学の学生チームなどの力を借りて、構想を練り上げました。内装に茨城県産のヒノキ材を使い、天窓に光を柔らげるパネルを取り付けました。コロナ禍で工事が遅れていましたが、このほど完成し、7月に運用を始めました。家族の面会禁止が続いていますが、コロナ禍前は、がん患者と家族が触れ合う姿が当たり前の風景でした。そして「緩和ケア」自体も近年、がんと診断されたときから、治療を受けた病院を離れて自宅や施設で過ごす段階まで、いつでも受けられるものという考え方が広がってきました。体や心、生活のつらさを和らげ、患者と家族が自分らしい生活を取り戻すための取り組みが始まっています。

今回の家族控室の改修も、患者と家族の支援の一環としてとらえ、進めているということです。