2022年07月26日(火曜日)

「ニュースなニューズ」 引退の参議院議員に聴く③ 立憲民主党・郡司彰参議院議員

ニュースなニューズ。引退の参議院議員に聴く。25日から3日間、政界を引退する立憲民主党の郡司彰・参議院議員に聴きました。郡司さんは1998年に茨城選挙区で初当選し、参議院議員を4期24年間務めました。その間、農林水産大臣や参議院副議長などを歴任しました。そして「国会という組織も新陳代謝が必要だ。年齢を考慮しての判断」と述べ、引退を表明しました。25日で任期満了を迎えた郡司参議院議員。いまの心境や現在の政治状況、人材発掘について、畑中デスクが伺いました。

 

 

「(24年の議員生活を振り返っての印象)そもそもが、議員になろうというような意識で何かをしていたということではありませんでしたので、突然の出馬ということになりました。正直なところ最初の数年は、国会議員って何をするものなのか、というような所からでありまして、やってみて分かったことは、国会というのは毎年1月に召集をされ、150日とかってルールはありますけれども、でも毎年やることが違うんですね。出されてくる法律やその時の政治情勢や選挙があるなしの年などですから、毎年違うことを行っているという中で、飽きるということがないような国会での活動なんだなということはつくづく実感しました。そして、毎年毎年振り返ってみたら、年月を重ねたということになってくるんじゃないかなということを途中からつくづく感じ、24年間過ごして参りました。」

「(政権交代があってその経験も、24年の中では大きな出来事だったと思うが、かつてと今とで何が変わったのか)法案法案の審議も違ってきました。2009年の政権交代は、総選挙によってなされるわけですが、実はその前に、参議院だけ逆転というようなことがあって、ねじれの国会ということが残っておりました。そういうことを含めて相当程度、国会のありようというものも変わってきました。遡ることを私が初当選した後の2001年に総選挙があって、民主党が勢力を拡大したんですが、その時の人数のが衆参で144名で、今はその人数とほとんど変わりません。でも、何が違うかと言うと、政権を取るんだという熱量が、最近はかなり低くなってきているというような感じがしていて、当時は自民党から飛び出して新たな勢力を作るんだという方々が固まりとしてありました。労働界もその時点では130人ぐらい。連合に関わる部分でもありました。小選挙区という、衆議院の制度が入った後で、官僚の方々も新しい政権を目指すというところにかけようかという塊が合体をしたというのが、今とはまるっきり違っていました。自民党から割って出た人達は、二階さん、小池さん、石破さん、いずれも元に戻られました。残っているのはまだ小沢さんとか岡田克也さんなど、本当に限られた人。今年、連合の議員懇談会を再結成したんですが、28名でした。100名を超える人たちがその労働界から国会に行くよという人材の「プール」が閉ざされている。官僚の方々もならば、野党に甘んずるよりは自治体の首長に出馬しようかというような形が増えてきているかな、という感じ。2009年に政権を取った時に急激に増えた議員の人たちが今はほとんどもういない。政権を失ったという悔しさを持ってる人もかなり減ってきた。そういうことを織り交ぜて、当時と今とで見ると、選挙やるたびにまた増やすぞ、また政権に近づくぞというものが感じられないようなところで残念だという感じですね。」

「(人材っていうのはこちらから主体的に探さなきゃならなくなっているのか、「ぜひやりたい」と手を挙げる人が多いような状況とは違うのか)時代がたまたま先ほど言ったような時代と違うわけですから、意識して作っていくということがなければ、与党と野党では雲泥の差が出てきてしまう。小沢さんという方は評価色々ありますけれども、そこをずっと追求をしてきて、いざという時にはそういう人材の「プール」を自分で作ってきている。野党というものがそういうものをきちんと作っておく。どういう人材をどう育てるんだっていうその過程をですね、自ら今から作っていくことがないと難しいだろうと思います。」

「(リーダーの資質も意識的に高められるように働きかけないと、リーダーは育たないという時代になってきているか)政界では「五十六十洟垂れ(ハナタレ)小僧」というような言い方をする時がありますが、何かをすればということよりも、社会の情勢の中で高校生・中学生を含め、教育の中でそういう教育をきちんと行っていく。社会に出てからも普段に色々なところで政治のありよう、政府の方針に対し議論をするという風土というものが残念ながら日本の場合にはなかなか根付いていない。歴史があるので、勝ち取ったと思っている国の人たちと戦後、そういうものが結果として与えられたというような所に甘んじてたかもしれない。これはかなり大きな問題で、一朝一夕にどうこうというよりは、主権者教育というものを意識して行っていくという国にしないと私たちの国はちょっと先行きが心配だなという感じがします。」

 

 

「政権を取る時には人材のプールが必要。1年生議員だけでは難しい」と語った郡司さん。2大政党をつくると意気込んで保守陣営から来た人は自民党に戻り、労働界の支援も細りました。政権交代をするかもしれない政党に賭けてみるかと考える官僚も減ったそうです。郡司さんは普段から、いろんな人に接触しながらお金を出して人を育てるという、党勢アップに向けた人材発掘が重要と考えています。