「食」プロジェクト

2022年07月19日(火曜日)

常陸牛販売最多 振興協会副会長

 

茨城県のブランド銘柄牛「常陸牛」の販売頭数が1万1004頭で過去最高となりました。東京オリンピックの特需を狙い生産量を増やしたことや海外販路の開拓を進めたことが功を奏しました。

今年度も販売頭数1万頭の維持を目指し、販売先を分散させる形の経営で収益を強化しますが、足元の生産コストの上昇や、後継者対策にも頭を悩ませています。

常陸牛は指定生産者が県内で飼育し、食肉取引規格の4等級、5等級に格付けされた高級和牛を指しています。首都圏では認知度も上がっているといい、後継者についても、家族などから後継者を輩出できるよう、経営環境の維持を図りながら、販売の強化を続けます。

 

 

常陸牛振興協会の斉藤功副会長がインタビューに応じました。この中では「全国的にも食肉取引規格の4等級、5等級に格付けされた和牛が増えており、今後も何らかの特徴を出したい」と抱負を語りました。また、肥料など資材価格の高騰については国からの支援を求める一方、「小売価格には転嫁できない」として、インバウンド需要などに期待する考えを示しました。台湾への輸出再開に向けては、距離が近い九州方面からの輸出量が多くなる中でも、常陸牛の販売頭数を増やすことで市場の開拓に力を入れる方針です。さらに、後継者対策についても「家族の中で生産活動を守っていくのが一番ではないか」などと述べ、販売強化の維持を続けます。

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