「食」プロジェクト

2017年05月11日(木曜日)

「いばらきの、生産者さんこんにちは。」夏から秋にかけて味わえる、筑西市の「木熟(きじゅく)トマト」

2017年5月8日の「いばらきの、生産者さんこんにちは。」は、夏から秋にかけて味わえる「木熟トマト」のご紹介でした。メッセージは、JA北つくば東部とまと選果場部会の部会長、深谷浩(ふかやひろし)さんでした。筑西市など茨城県西部の地域は日照時間が長いことや、筑波山から吹き降りてくる風で気温が低くなることもあり、トマトの栽培に適していて、現在、順調に生育しています。部会員は95人、トマトの生産量は全国3位を誇ります。こだますいかの後作としてハウスを活用し、トマトを生産しています。トマトはそもそも完熟すればドロッとしてしまい、流通には耐えません。でも完熟までは至っていないということで、「木熟」という言葉が編み出されました。多くのトマトは店頭に並ぶころに赤く色づくように計算します。しかし、深谷さんたちは実が赤くなってから収穫します。病気に強い「桃太郎ピース」と「桃太郎ヨーク」に厳選。熟してからの収穫は割れが出てしまうなど、決して簡単ではありません。そして、選果場では、選果中の痛みを防ぐなどの工夫をしているそうです。さらに、選果場ができてからは、形や色ごとに仕分けしたあと箱詰めする作業などを自宅ではなく、選果場でパート労働者に依頼して実施できるようになったため、生産者は出荷にかかる作業時間を減らすことができ、栽培に集中できるようになりました。その結果、品質の向上につながり、市場からの評価も高くなりました。選果によって、品質も統一されて価格も安定し、生産者は安心して栽培できるようになりました。消費者目線で一番美味しいトマトを届けたいと張り切っています。

「食」プロジェクトTOPへ