「食」プロジェクト

2017年03月16日(木曜日)

いばらきの、生産者さんこんにちは。 取手市の「ハーブ」

2月7日の「いばらきの、生産者さんこんにちは」は、取手市の「ハーブ栽培」をご紹介しました。メッセージは、取手市貝塚の「シモタファーム」代表取締役の霜多増雄(しもたますお)さんでした。「シモタファーム」は、日本におけるハーブ栽培のパイオニア。オーナーの霜多さんは50年前、高校卒業後に父と共に働き始めるも衝突し、その勢いで単身ヨーロッパへと渡ります。帰国後の今から28年ほど前、新潟で行われたイベントをきっかけに、薬科大学の教授と意気投合したといいます。その方のアドバイスのもと、園内に「ラボ」と呼ばれる研究所を作り、ハーブ作りに適したヨーロッパの土壌を再現すべく取り組み、土と野菜の成分を分析する機械を導入した動きを続け、科学的データを元に美味しいハーブを作っています。というのも、朝採れは、新鮮、美味しい、と言いますが、これらにエビデンス、根拠はなく、土や野菜の成分を分析し、数値化し、検証してデータを蓄積していけば、農薬よりもっと気にしなければならない成分が隠れている場合だってあるのではないかといいます。霜多さんの分析による栄養素の多い“本当に安全でおいしい野菜”とは、硝酸塩濃度が低く、抗酸化力が高い野菜なのだそうです。バジルの生産を始めて40年。アジアなどからの農業実習生を受け入れて母国の農業普及にも積極的に貢献しています。今後のビジョンは「農家の力で医療費10%削減が生涯の目標」とのこと。霜多さんのハーブは、都内の日本橋タカシマヤと、青山ファーマーズマーケットで販売中です。

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